Visual SourceSafe 2005は高ぇ~~~~! しかもVSS6.0からのアップグレードライセンスはないらしい。
 Visual Studio 2005 Professionalはとても高機能(初めて使って興奮気味)なのだが、いかんせんソース管理にVSS2005のライセンスがとても人数分(現在6名で、後で増える見込み)用意できないとの事。で、じゃあSubversionでも使うかい? という話になっている。

 そこでVisual StudioでどのくらいSubversionを使う事ができるのか検証してみる。元々私は家でVisual C# 2005 ExpressとTortoiseSVNによるソース管理を行っており、これはこれで問題ないのであるが今までVSS 6.0を使ってきた人たちにこれを使わせるのは忍びない。やはりIDE統合ソース管理が前提だ。また、VSSと同様に使えるLock機構もできれば導入したいという。
 ところで、VSSはソース管理プロバイダというインタフェース(MS-SCCI)を持っており、この仕様に乗っ取って作成されたSCCプラグインはソース管理プロバイダとして動作する。Visual Studio .net 2003まではソース管理プロバイダの選択はレジストリをいじる必要があった(多分)が、Visual Studio 2005からはオプションからドロップダウンリストで選択できるようになっている。このSCCI APIは、一般非公開なMSのAPIらしくて、NDAを結ばないといけないらしい。が、.Net 2.0からはMSDNに一部の仕様が公開されているらしい。

・TortoiseSVNSCC
 フリーでしかもSCCプラグイン(ソース管理プロバイダの選択に出てくる)として動作する。イマイチ使い方が分かんないというかVSSの代わりとしては全く使えなさそうなレベルでし。むしろこのプロジェクトに参加してちょっとソース眺めてみようかしら。

・AnhkSVN
 フリーのIDE統合型としては最も使えるレベルではある、というか相手が全く使い物にならないTortoiseSVNSCCだけなのでこれしか選択肢が無いだけ。VSSで言う自動チェックアウトが使えず、手動でLockを取得する必要がある。はっきり言って満足できるレベルではない。また、SCCプラグインではなく拡張アドインだ。

・VisualSVN
 シェア(49 US$/ライセンス)。SCCプラグインではないが、svn:needs-lock=*により自動ロックが可能。とても使いやすいがSCCとバッティングしそうな予感というか実感。PushOK SVNと同時使用するとわやになった。多分VSSとも同時使用はしない方が良いだろう。

・PushOK SVN SCC
 シェア(49くらい US$/ライセンス)だが、料金体系がよく分からない。svn:needs-lock=*の付与も自分でやってくれてるかあるいは完全に独自にロック操作(サーバのロック状態を確認してクライアント間で協調動作)をしているようだ。VSSを完全に置き換えるために作っているのだろう、さすがに良くできている。

 Visual SourceSafe 2005が一ライセンス6万だか7万だかちょっと(定価ベース)なので、以下の要件で価格を比べてみる。

・ユーザ数:20名 Visual Studio 2005の価格はどちらも同じなので除外。

VSS2005:Windows Server 2003 R2 Standard Edition+15CAL+Visual SourceSafe 2005×20。13万+6万ちょっと+3万5000(OpenSelectあてずっぽ価格)×20=約90万円。
VSS用ファイルサーバをLinux+Sambaに変えたとしても70万円である。

PushOK SVN:Linux+SVN+PushOK SVN×20。0円+0円+4900US$=0円+0円+約120000円。

70万が12万なら、ライセンス料を支払って使う価値はあるのかも知れない。