VMware Server 2.0は管理がWebベースとなり、Webブラウザー、vmrun、vmware-vmrcなどを用いて管理する。
Webブラウザーは全ての操作が行えるが頻繁にエラーが発生して再ログインになったりとストレスがたまる。そこで、Webブラウザー以外の管理ツールを検証してみた。

1.ハードウェア構成の操作
これはあきらめてWebブラウザー上でやりましょう。どうもHTTPSが悪さをしているようで、/etc/vmware/hostd/proxy.xmlでhttpsWithRedirectになっているものを全てhttpAndHttpsに書き換えてHTTP通信する事でかなり改善される(気のせいか?→気のせいだった。HTTPでもエラりまくり)。

2.それ以外の操作
VI Client 2.5 (VMware Server 2.0.0付属)。
これはVMware vSphere Clientと同じように使えるし、データストアの参照(データストアへのファイルの読み書き)が出来て最高だ。
ところで、色々なサイトでこいつがあればTomcat閉じてもいいと書いているがこいつはTomcat(サーバーのHTTP、HTTPS)とやり取りするのでTomcatは必要です。→1/20追記 嘘でした。vmware-hostdというプログラムがHTTP/HTTPSで待ちうけを行い、WebサービスだけTomcatに転送している模様。VM Client 2.5での仮想マシンの電源オンやコンソール開くのはTomcat無しでOKだった。
VI Clientはバージョンはずっと2.5なのだが、VMware Server 2.0.0に付属のものはビルド103672で日本語版もあり、ESXi 3.5 update 5に付属のものはビルド204907で英語版のみの提供のようだ。詳細にCHANGELOGを見た訳ではないが、この2つのビルド間で特にバグフィックスや機能追加があるわけでもなさそうなので日本語を捨てて最新版にする必要はないだろう。

3.リモートコンソール直起動
Windowsクライアントであればvmware-vmrc.exeというプログラムを使うのだが・・・・。こいつが良く分からん。英語サイトには

vmware-vmrc.exe -h host:port -u username -p password -M moid
あるいは
vmware-vmrc.exe -h host:port -u username -p password “[store] folder/file.vmx”
と書かれているのだが、下の方法は使えるが上の方法だと host:portmoid はユーザ名/パスワードがおかしいというエラーになってしまう。
vmware-vmrc.exe -h host:port -M moid
これだと起動時にユーザー名とパスワードを入力する欄が出てきてOKなのだが。

逆にVMファイル指定の方だと、
vmware-vmrc.exe -h host:port “[store] folder/file.vmx”
こうして最終的にはつながるのだが、起動時に出てくる欄が、なぜかフォーカスがパスワードのエリアになっていていちいちユーザー名にShift+TABで戻って入力しないといけない。これは-u usernameだけを指定しても変化は無い。
総じて謎な動きだ。

ところで-M moidとあるがこのmoidは何かと言うと/etc/vmware/hostd/vmInventory.xmlに記述されている「インベントリに記録されているvmxファイルのID」との事らしい。Windowsがホストの場合は知らない。