NTTデータ・イントラマート社が開発・販売を行っているIntra-martという・・・・なんだろう、Webアプリケーションフレームワークと言えば良いのか、とにかくそういうソフトウェアを利用するために、DBMSの検証を行う事になった。Intra-martはバックエンドDBMSとして、Oracle、Microsoft SQL Server、IBM DB2、PostgreSQLが利用できる。このうち、Oracle、Microsoft SQL Server、PostgreSQLは公的に私的に何度か利用したことがあったが、IBM DB2というのは名前は知っているがインストール方法、管理方法、接続設定など何一つ知らない。DB2 Express-Cという無償版が出ていることも知っているが、同じく無償版なら使い慣れたOracle 10g Database Express EditionやSQL Server 2005/2008 Express Editionがあるため、わざわざ勉強してまで新しいDBMSを習得する必要がなかった。で、この4DBMSをいくつもインストールする必要に迫られたので、IBM DB2も何度かインストールを繰り返した。せっかくの機会なので、ここは一つIBM DB2のジツリキに迫ってみたい。

 Oracle 10g XEは、マルチプロセッサのシステムでもインストールは問題ないが、1つしか使われない。メモリは1GB、インスタンスは1つ、インスタンス中の全テーブルスペースを合わせたディスクも5GBまでという制限になっている。Microsoft SQL Server 2005 Express Editionは、メモリは確か1GBまで、1DBに対するディスクは4GBまでだが、複数のDBを作れるため上手にやれば無制限となる。
 で、IBM DB2は、ディスクの制限は無い様である。すげー。CPUはマルチプロセッサ対応で、2CPUまで使ってくれるとの事。メモリは1GBだったかな。正確にはわからない。

 無償版を使うような話でディスク容量が4GBやそれ以上になるような中~大規模な案件というのはそうそう無いにしても、無制限というのは気持ち的にうれしい。

 逆に困った点というか、少し気に入らないのはSQL Serverで言うところの混合モードがなさそうな雰囲気というところだ。Oracleで言うOS認証モード、SQL ServerではWindows統合モードというログイン方法しか無いみたい。これはLinux版では大きな問題とならないが、Windows君はユーザーの追加と削除を繰り返すとどんどんディスクを食いつぶしていくのであまりうれしくない。

 Linux版でもGUIでぐいぐいインストールできて超ラクチンなので、これはOracle XE Linux版から見て十分なライバルになれるかも知れん。