X端末というのはXサーバの機能だけ持っていてシェル、オフィス、ブラウザ、開発環境などの実アプリケーション(Xクライアント)をよそのマシンで実行するというものだ。前説終わり。

ところで、cygwin-xは一度日本語化(ktermなどやcanna+kinput2)を入れてちょろっと試してみた後、あまり魅力を感じずに使っていなかったのだが、ここに来て周りにLinux、FreeBSD、SolarisなどのフリーUNIXのマシンが大幅に増え、さらに日本語環境もびっくりするぐらい進化したので、こりゃ試してみんといけんやろという事で、再びcygwin-xをインストールしてみた。

cygwinは、Xサーバ関係とxtermとsshだけ入れれば良い。どうせこっちのプログラムは使わない。入れたらssh-host-configをするか/etc/ssh_configを作って中身を

Host *
ForwardX11 yes
ForwardX11Trusted yes

とする。puttyを使うともっと簡単である。
次に、/usr/X11R6/bin/startxwin.batのXWin.exe周りを好きなようにいじる。これで準備完了。タブレットマウスなど特殊なマウスを使っているとホイールクリックが効かないのでemulate3buttonを入れると良いであろう。現時点では、Windowsの窓として扱うマルチウィンドウウィンドウマネージャというのが既定らしい。twmにしたりこれ自体も色々遊べる。また、よそマシンのウィンドウマネージャを実行する事もできる。

後は好きな所にcygwin-xtermのsshで繋げて、Xクライアントを起動すれば良い。こんな感じに

[anmochi@windows ~/]$ ssh -X 192.168.1.1
[anmochi@192.168.1.1 ~/]$ export XMODIFIERS="@im=SCIM"
[anmochi@192.168.1.1 ~/]$ scim &
[anmochi@192.168.1.1 ~/]$ sylpheed &

日本語環境がkinput2な人やxim-uimな人は適当に読み替えられたい。ただ、これだとscimを終了させないとsshが切れなくなるので、どうしたものか検討中。