今まで散々遅いだのすぐフリーズするだのイルミキーは正気の沙汰とは思えないだのと言ってきたWILLCOM 03君(ライムグリーン)。絶対にブラックが良いのだがライムしか在庫が無かったのでしょうがなしに買ってきたライムグリーンのWILLCOM 03君。最近、フリーズの原因がほぼ特定できた上に解消法も分かったのでご紹介しようと思う。

 まず、フリーズは100%と言っていいくらいMicro SDの読み書き中に起こる。つまりMicro SDが接触不良なのかなんなのかで読めない状態だけどWindows Mobileが読みに行こうとしてずっとまっててOS全体がそれが原因でブロックされているという事のようだ。で、フリーズしたら今まではハードリセット(電池蓋を開けてハードリセットボタンを押す)してたのだが、それだと時計が狂ったりするのでイライラの連続だった。ところがフリーズしている時にMicro SDカードをいったん抜いて3秒ほど待つと普通に復帰する事が分かった。その後はMicro SDを再び挿してファイルを保存してアプリを落とすなど再フリーズしても良いように準備すれば問題なくなる。復帰後はなるべく早めにソフトリセット(電源を切ってスライドキーボード横のボタンを押す)を行う方が良いだろう。これは、フリーズして3時間放置後フリーズしたままなのを確認してからMicro SDカードを引き抜いて復活する事を検証しているのでこれでファイナルアンサーだろう。

 ところで、Advanced/W-ZERO3[es]に比べてWILLCOM 03が一つだけ劇的に進化している点を発見した。それは! 電池蓋の隅っこがとがっていてこれだけでハードリセットできる事である(笑)。アドエス君ではボールペンか何かないとハードリセットできなかったのだが、本体の部品のみでできるようになっている。これはすなわち、メーカーがどんだけフリーズが多いか分かっているという事を意味する。私は今までPHSしか持った事ないけど、NTT Personal(笑)の時代を含めて普通の機種じゃハードリセットどころか電源を切るなんて事も必要なく2年は動作し続けてくれるからね。リセットボタンなんて無いわけだよ。

 さて、iPhoneやAndroidが台頭してくるなか、Windows Phoneはいつまで生き残れるでしょうかね。個人的にはWindows Mobile 6.0→6.1→6.5→7.0の流れを見て「MicrosoftはそろそろハードメーカーがOSに何を求めているのか冷静な判断ができなくなりつつあるなぁ」と思っている。それはWindows CE 5.0→Windows CE 6.0の変化にも全く同じ事が言える。メモリ容量の制限が鬼のように拡張されたとしても、同時起動プロセス数の限界が劇的に緩和されたとしても、乗っけるハードがいきなり変わるわけではないので、むしろそれハードが足を引っ張って余計もっさりになるのではないかと思う。結果としてWindows Phone使えないねって事にならないかとても心配だ。まぁ、ボクはWILLCOM 03の次は他社のAndroid端末に行くだろうからどうでもいいけど。